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歯周病の種類について

[2019.04.05]

こんにちは。歯科衛生士の成瀬です。
今回は『歯周病』についてお話させて頂きます。
『歯周病』という言葉は、歯ブラシや歯みがきペースト等のCMでもよく耳にするので、ご存知の方も多いと思います。
しかし『歯周病』という言葉は知っていても、よく分からない、という方も多いのではないでしょうか。
まずは『歯周病』のセルフチェックをしてみましょう。(日本臨床歯周病学会HPより)
・朝起きたとき、口の中がネバネバする。
・ブラッシング時に出血する。
・口臭が気になる。
・歯肉がむずがゆい、痛い。
・歯肉が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている)
・かたい物が噛みにくい。
・歯が長くなったような気がする。
・前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる。

※上記の項目3つあてはまる
→油断は禁物です。ご自分および歯医者さんで予防するように努めましょう。

※上記の項目6つあてはまる
→歯周病が進行している可能性があります。

※上記の項目全てあてはまる
→歯周病の症状がかなり進んでいます。

『歯周病』は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。
歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします(痛みはほとんどの場合ありません)
そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます。

お口の中にはおよそ300~500種類の細菌が住んでいます。ブラッシングが上手く出来ていなかったり、砂糖を過剰摂取したりすることで、この細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。これを歯垢(プラーク)と言い、粘着性が強くうがいをした程度では落ちません。この歯垢(プラーク)1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われ、むし歯や歯周病をひき起こします。
『歯周病』とは、この歯垢(プラーク)の中の細菌によって歯肉に炎症をひき起こす「歯肉炎」から始まり、やがて歯を支えている周囲の組織に炎症が広がり(「歯周炎」)、結果的に歯を失う原因となります。
このように「歯肉炎」と「歯周炎」を総称したものを『歯周病』と呼んでいます。
『歯周病』の有病率は、20歳代で約7割、30~50歳代は約8割、60歳代は約9割ともいわれています。
歯茎から出血がある等は身に覚えのある方も多いですよね。
身近に潜む『歯周病』から大切な歯を守るためにも、毎日のブラッシングと、定期的な歯科医院でのクリーニングをお勧めします。

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