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MIペーストとフッ素の違いは?

[2018.10.15]

皆様こんにちは!

神奈川県横須賀市久里浜にありますさいとう歯科医院、歯科衛生士の加藤真梨那です。

 

今日は虫歯予防に効果のあるMIペーストとフッ素の違いについてお話したいと思います。

 

 

●MIペーストってなに…?

MIペーストとは牛乳由来の成分を使ったペーストで、歯みがきをした後に歯に塗るだけの簡単な操作で虫歯を予防できる製品です。 ※牛乳由来成分のガゼインが含まれているので牛乳や乳製品アレルギーの方は使用できません。

こちら歯みがき粉ではありませんのでご注意ください。

<MIペーストの二大効果>

・歯の原料になるミネラルが豊富に入っている⇒カルシウム・リンの補給

・CPP-ACP(リカルデント)⇒酸性に傾いた口腔内を中性に戻してくれる効果と酸性の状態になりにくくする効果があります(中性作用・緩衝作用)

 

<MIペースト使い方>

1.歯みがきが終わってうがいをした後歯ブラシなどの上にMIペーストを約1cm取り出し、歯ブラシや綿棒で歯面全体に行き渡るように塗布します。

2.塗布後、3分間は唾液も吐き出さずにそのままにしておきます。(唾液と共に口腔内に保持される時間が長いほど効果が高くなります。)

3.3分過ぎたら唾液を軽く吐き出した後、30分間はなるべく飲食を行わないで下さい。その間唾液は適時吐き出します。

4.30分後に少量の水でうがいをしておわりです。

 

でも虫歯を予防できるのはフッ素も同じですよね? どちらも虫歯の予防に効果的ですが少し作用が違ってきます。

 

●フッ素の効果

・耐酸性、結晶性の向上⇒フッ素が歯に作用すると、歯質はフルオロアパタイトという非常に安定した結晶構造を持つようになり、歯質は強化され酸に強い虫歯になりにくい歯になります。

・抗菌・抗酵素作用⇒虫歯菌(歯垢)の出す酵素によって酸が作られる過程をブロックしたり、フッ素自身抗菌作用を示します。

・再石灰化の促進⇒唾液中のカルシウムやリン酸を歯にくっつけてくれます。この作用により、初期の虫歯は治ることがあります。

フッ素は主に酸に強い歯にしてくれる作用があります。 そしてフッ素は脱灰(だっかい)によって溶け出した歯の成分カルシウムやリンを歯に戻してくれる作用があるんですね、でも逆を言えば唾液中にある量しか戻してくれません。カルシウムやリンを戻しきってしまったらフッ素をどれだけ多く作用させても戻すものがないのでそれだけ余ってしまいます。

なのでフッ素の洗口剤やフッ素入りの歯みがき粉を使った後にMIペーストでカルシウムやリンを補ってあげると相乗効果でより再石灰化に効果があります♪

 

<MIペーストはこんな方にオススメです>

・初期虫歯のある方

・口の中が乾燥する方

・矯正中の方

・ホワイトニングをされた方

・小児の方

味もメロン、ストロベリー、バニラ、ヨーグルト、ミントがありますので気になる方は是非試してみてください♪

 

 

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