顎関節症について
皆さま、こんにちは。
神奈川県久里浜にあります、さいとう歯科医院、歯科衛生士の小林です。
顎関節症という言葉聞いたことありますか?
顎関節症とは、顎関節やその周辺の筋肉などに問題が起きることで症状としては、口が開かない、開けにくい、開けたり閉じたりするとカクッと音がする、あごを動かすと痛みが出るなどがあります。
該当する方は、顎関節症の疑いがありますので注意が必要です。
*顎関節症の初期治療
①問診
症状についての質問をします。
また、普段の生活や仕事、生活習慣などについてもお尋ねします。
②視診・口腔内の診察・触診
噛み合わせや歯ぎしり、あごに歪みや腫れがないか、他の病気はないか、など顎関節の周囲に触診をしたりして探ります。
③パノラマエックス線検査(レントゲン撮影)
パノラマエックス線検査で顎関節症以外の病気の有無や、あごの骨が変形していないかを調べます。さらに、詳しく調べるため病院でMRI検査を受けていただく場合もあります。
④診断と治療説明
検査結果をお伝えし、顎関節症の初期治療の内容についてご説明します。
あごに負担をかけている生活習慣の改善の大切さやご自宅でできるあごのストレッチ、セルフケアが重要であることをお話しします。
⑤セルフケアの指導
食事や生活上の注意点をお伝えし、生活習慣の改善のポイントをアドバイスします。
⑥薬の処方
痛みがつらいときには鎮痛剤を処方することも可能です。
⑦マウスピースの製作
あごの筋肉が痛い方には、メリットやデメリットをご説明したうえで、必要に応じて上あごに装着するスプリントを製作し後日お渡しします。
その後は定期的に経過観察を行っていきます。
多くの場合、こうした初期治療により十分な改善がみられることが多いです。
*クセや習慣を見直そう!顎関節症の改善は生活習慣から!
・背筋を伸ばしましょう。
猫背になるとあごが前に出て、顎関節に負担がかかります。
・上下の歯を離しましょう。
歯を噛みしめたりしてしまうとあごの筋肉を疲労させてしまいます。
・睡眠を十分取りましょう。
睡眠不足になると、リラックスしにくくなり、睡眠の質が悪くなり歯ぎしりが増えます。
・しっかり休憩しましょう。
集中している時間が長く続くと、あごの周りの筋肉も緊張しがちです。
・頬杖をやめましょう。
偏った力があごに加わって余分な負担をかけてしまい、バランスを取るためにあごの筋肉が緊張しあごの筋肉の疲労の原因に繋がります。
・硬い食べ物は控えましょう。
痛みがある方、あごを動かすと音がしたり違和感のある方は、なるべく硬いものは控えてあごを養生しましょう。
*診療を受けるにあたり顎関節症がご心配でしたら、問診表に記入していただくか、診療の際に先生やスタッフに遠慮なくお伝えください。